『人生観を変えた漫画の第1巻』
私の人生観、価値観の形成に巨大な影響を与えた漫画。
基本的には舞台は核戦争後の世界、経絡秘孔(ツボ)を突く事によって、相手を倒す拳法、北斗神拳伝承者のケンシロウが繰り広げる勧善懲悪の物語だ。
当時、漫画雑誌を定期的に読む事のない私がこの漫画を知ったのは祖母の家で叔父が読み捨てていた「少年ジャンプ」を読んだときだった。第5話にあたる「サザンクロスへ!!」が掲載されていた。初めて読んだ感想は「こんなの、子供に読ませていいのか?」だった。主人公のケンシロウをはじめ、言葉遣いの乱暴さと、それを演出する絵のリアルさに驚かされたものだ。
ただ、絵がやたらと上手いので、続きが読みたくなってしまい、以後、本屋で立ち読みして続きを読むようになり、ビックリする展開に出くわすわけだが…それはコミックスの2巻での話なので、ここでは触れないけど。
その後、漫画に詳しい友人に「こんな漫画があるんだけど」と話したら、「あぁ『北斗の拳』だろ?全部読みたいんなら貸すよ」と言われ、この第1巻を読みふけったものだ。
この第1巻に関しては残虐シーンのオンパレードで、これだけでは、映画「MAD MAX」シリーズやブルー・ス・リーに影響を受けたヴァイオレンス・アクション・ヒーロー漫画に過ぎない。読むのであれば、最低2巻分まとめて読むべきだと思う。